【企業向け】防寒着の種類と選び方:作業環境に適した防寒着の選定方法
北風が冷たい冬の屋外で、身体を冷やずに快適にお仕事をするために防寒用の作業着は欠かせません。
作業環境や用途によっても最適なアイテムは異なるので、まずは防寒作業着の特徴・種類・効果などを把握して推奨します。
企業名やロゴなどを名入れした、オリジナルの防寒作業着を製作したいとお考えの方はオーダーする前に、一度参考としてご覧いただければと思います。
作業で使える防寒着の種類
インナー用からアウターまで、多種多様なアイテムが揃う防寒作業着。
まずは防寒作業着の中でも特に需要が高い、代表的な6種類のアイテムをご紹介します。
その1:ウインドブレーカー
製品名「ウィンド(風)ブレーカー(除け)」が示す通り、防風機能に長けた、綿・ナイロン・ポリエステルなどの薄手だけど風を通さない、きめ細かな生地素材で作った上着のことを広く指します。
アメリカの「John Rissman company」という会社がつけた商標名が語源と言われています。
フロントのジッパーを開閉して着脱をするタイプのジャケットで、丈は腰よりも下か、ヒップラインの位置までの商品が多いです。また、長袖で袖口にゴムや紐などが通してあることが多く、袖口からの風の侵入を防ぎます。
皮膚と衣服の間に空気の層を作り、皮膚の表面温度を保つので、冬の作業現場でも快適に作業ができます。
参考アイテム:SO-43301 ストレッチウインドブレーカー
その2:ベスト
ベストは袖がないので腕が動かしやすく、体の中心部分をしっかりと暖めてくれる便利な防寒着です。
インナーにもアウターにも使えるので、季節を問わず活躍します。
コンパクトに折り畳める商品も多いので、常に鞄の中に忍ばせて持ち歩くことができます。
防寒性と動きやすさを兼ね備えた、とても便利なアイテムです。
参考アイテム:SO-5506 防寒ベスト
その3:ブルゾン
フランス語で「裾を絞ったブラウス」といった意味のブルゾンは、ウエスト丈のものが基本で、ゆったりした作りになっています。
類似アイテムとしてよくジャンパーと比較されることがありますが、実はジャンパーとブルゾンの明確な定義や境界線はなく、どちらもショート丈のアウターのことを指し、単純に英語(jumper)かフランス語(blouson)かの違いにすぎないのです。
少し前まではブルゾンは一般的には、ジャンパーと比較すると機能性には劣るが、ファッション性が高いアイテムと認知されるケースが多かったみたいですが、近年は多少の雨や水を弾く撥水加工などを施した機能性商品も人気です。
参考アイテム:SO-7174-00 防風防寒ブルゾン
その4:ジャケット
ジャケットは「袖のあるアウター」の総称を指します。実はブルゾンもジャンパーもジャケットの一種と言えるのです。
元々はフォーマルな雰囲気のアウターのことを指していましたが、現在では腰からお尻くらいまでの丈のアウターのことを広く指す言葉として親しまれています。
参考アイテム:TO-5126 ライトウォームジャケット
その5:パンツ
防寒用アウターに防寒用のパンツを組み合わせると、より快適な状態で作業を行うことができます。
近年の防寒用パンツは、保温性抜群のアルミプリント仕様になっていたり、カイロを忍ばせることができる内ポケットが付いていたりと、防寒効果を高めるための様々な工夫を凝らした商品が続々と登場しています。
参考アイテム:SO-44909 防寒パンツ
その6:コート
真冬の屋外現場をはじめ、海上・冷凍庫・冷蔵庫など、寒さが厳しい現場の作業着に防寒用コートは欠かせません。
保温性が高くモコモコで暖かいボアが付いていたり、引裂きや摩耗に強い耐久性抜群の防寒コートは防寒着を象徴するアイテムです。
参考アイテム:SO-3000 防寒コート
防寒着の主な素材と特徴
続いては、防寒着に頻繁に使用されている、代表的な素材とその特徴についてご紹介いたします。
素材とその特徴を把握することで、使用時やお手入れの方法もイメージしながら商品を選ぶことができるようになります。
ポリエステル
ポリエステルは、石油を主原料として作られる合成繊維。
摩擦に強く耐久性も高いので、作業着・スポーツ・アウトドアウェアなどの衣料にすると長持ちします。
シワになりにくく、速乾性にも優れていいるので、お洗濯後にすぐに乾きお手入れも簡単です。
ポリエステルは、混紡や撚り合せをすることで強度の高い糸を作れるため、綿素材との混紡でセーター・ワイシャツ・ユニフォームなどに使用されます。
ナイロン
ウインドブレーカー、スキーウェアなど冬用のスポーツウエアなどの衣類に用いられることが多いナイロン。
石油を主原料とした合成繊維で、強度が高く耐久性も抜群です。摩擦にも強くて型崩れしにくいという特徴があります。
薬品・害虫・カビ・汚れなどにも強く、変形しにくく、弾力性にも優れているので、旅行用をはじめ幅広くバックの素材としても重宝されています。
ただし、熱には弱いので、乾燥機やアイロンなどは厳禁です。
コットン
コットン(綿)は、最も多く衣料品に使われている天然繊維です。
耐熱性・吸水性が高く、肌触りも良く強くて丈夫なコットンは、作業着はもちろん、Tシャツやトレーナー、シャツなど、様々な衣類に採用されています。
ただし、お洗濯で縮みやすくシワになりやすいだけでなく、紫外線にも弱いというウィークポイントがあるので、お洗濯後はシワを伸ばすように叩いたり、軽く引っ張ったりしてから、直射日光が当たらない風通しの良い場所に干すようにすることを推奨します。
ウール
羊の毛から作られたウールは、保温性・保湿性・吸湿性に優れているため、衣料に使用される毛の大半を占めていると言われています。
弾力性がありシワになりにくいうえ、水を弾く性質と天然の抗菌防臭性も備わっているため、汗をかいてもベタつきにくく、嫌な臭いを軽減できるというメリットもあります。
尚、ウールは水洗いにより縮み、虫にも食われやすいというデメリットがあるので、お手入れや保管方法には注意が必要です。
防寒作業着を選ぶ際のポイント
防寒作業着と一言で言っても、種類も様々で、沢山のアイテムが存在します。
「種類が沢山あるので、どれを選んでいいか分からない」とお悩みの方は、まずは以下の4つのポイントをチェックしてみると自分が必要としている作業着のヒントが見つかるかもしれません。
各々の防寒作業着に備わっている機能や特徴を把握して、使用する用途や作業環境に合った、自分にとって必要な商品をじっくりお選びください。
ポイント1:作業がしやすいか
まず最初に、防寒作業着を選ぶ際には「作業がしやすく、環境に適した防寒着か」という点を確認することを推奨します。
例えば、動きの大きい作業をする際にダウンがパンパンに詰まったジャケットだと動きにくいですし、雨や水で濡れる可能性が高い現場の作業着に水分を吸収しやすく乾きにくい綿素材は不向きです。
防寒作業着を選ぶ際には快適に作業ができる、動きやすくて環境に適した素材で出来た防寒着だということはとても重要です。
ポイント2:防風機能があるか
防寒作業着を選ぶ際に、防風機能がしっかりと備わっているかという点もとても重要なポイントになります。
特に海上や海の近く、高い場所などの作業現場では、真冬の冷たい北風を受けながら作業を行わなければならない場合もあります。
以下のポイントもチェックしながら、防風機能がしっかり備わった、防寒作業着をお選びください。
■防風機能が備わった作業着を選ぶ際のチェックポイント
- 手首や足首から風が侵入しないようにリブ仕様になっている
- 頭全体をしっかりと覆うフードが付いている
- 風を通しにくいジップ仕様になっている
- ポリエステルなど、風を通しにくい素材でできているか
ポイント3:撥水機能があるか
雨や雪が降る可能性がある屋外の現場や、水を扱う環境で作業を行う場合は、雨などの水分を弾く撥水機能が備わった防寒作業着がオススメです。
雨などの水分が衣服に染み込み、体が濡れると体温が次第に奪われて風邪をひいたり、体調を崩してしまう原因にもなります。
ポイント4:保温性があるか
保温性の高さは、防寒作業着を選ぶ際にとても重要です。
防寒作業着の素材や形状によっても保温性の高さは大きく異なります。
作業環境に合った形状や素材で、動きやすくて快適に作業することができるかといった点も考慮しながら保温性が高い作業着を選ぶことを推奨します。
防寒着の保温性を高める工夫
防寒作業着の保温性を高めたい方は、肌着やインナーアイテムにもこだわってみることをオススメします。
アウター用とインナー用の防寒作業着を上手に組み合わせことで、お互いのアイテムの長所がより一層引き立ちます。
吸汗性・速乾性のあるインナーを着る
肌着・ベースレイヤーなどのインナーには、吸汗・速乾性に優れた保温効果の高いアイテムがオススメです。
作業をして、たくさん汗をかいても、吸収した汗をすぐに乾かす機能が備わっていれば、汗冷えを防いで体温を保つことができるので、アウターで着用している作業着の防寒効果もより高くなります。
参考アイテム:TO-8225 ロングスリーブシャツ
重ね着をする
作業着だけに限らず、寒い時は重ね着するのが一番です。
だからといって、むやみに重ね着をしてしまうと、体が動かしにくくなったり、肩こりの原因にもなります。
防寒作業着の中には、あらかじめインナーとして着用することを想定して設計された、生地が薄くて軽い防寒作業着などの便利なアイテムもあるので、上手く取り入れて活用することで、防寒作業着の効果をより一層保温性を高めることができます。
参考アイテム:TS-00004-INV インナーベスト
電熱式の防寒着を取り入れる
近年は作業着に熱を発する電熱式ヒーターなどを搭載できるアイテムも人気です。
温度調整や、温めたい場所もワンタッチで操作できたり、見た目がスマートでおしゃれなアイテムも続々登場しています。
使い勝手も抜群で、とても便利なため、利用者も増え続けています。
参考アイテム:SO-17029 ヒートベストコンプリートセット
まとめ
普段の生活では目にすることが少ない、作業用に特化した防寒着ですが、詳しく調べていくと種類も豊富で、様々なアイテムが存在するということが分かってもらえたでしょうか。
キラメックアパレルでは知識と経験豊富な専任スタッフが、お客様のご要望に沿って、オリジナルの名入れをした防寒作業着をオーダーメイドで製作いたします。
企業用にオリジナルの防寒作業着を作りたいけど、何をすればいいかよくわからないという方や、ピンポイントでオリジナル防寒作業着について聞きたいことがあるという方も、まずはお気軽にお問い合わせください。