綿(コットン)100%Tシャツのメリットを解説! その他の素材と用途もご紹介
綿(コットン)はTシャツの定番素材として不動の地位を確立しています。では、いったい綿とはどのような特徴を持った素材で、なぜTシャツ製作において圧倒的な支持を得ているのでしょうか?
このページでは、綿素材のメリットもデメリットも知ってもらうことで、綿100%Tシャツの核心に迫っていきたいと思います。
- 目次
- 綿(コットン)100%Tシャツとは?
- 綿100%Tシャツのメリット
- コットン100%Tシャツのデメリット
- 綿以外のTシャツによく使われる素材
- オリジナルTシャツの素材選びにおいて重要なこと
- まとめ
綿(コットン)100%Tシャツとは?
綿はTシャツ生地で使われる定番素材で、肌触りが良く清涼感も抜群です。耐久性・吸水性・保温性にも優れているため、Tシャツ以外にも、タオルや下着など様々な衣料品に使用されています。
綿は白色の素材でどんな色にも染めることができるうえに、染色しやすく発色が良いため、プリントがキレイに映えるだけではなく、商品のカラーバリエーションを増やすのにも適しているという点からもTシャツとはとても相性が良いとされています。
綿100%Tシャツのメリット
ここからは、物販グッズやオリジナルTシャツを製作する際にも、圧倒的な支持を得ている綿Tシャツの特徴を、4つのメリットと題し、分割&整理していきながらその魅力を深掘りしていこうと思います。
メリットその1:吸湿性が高く年間通して着られる
まず綿100%Tシャツのメリットとして挙げられるのが、吸湿性が高いということです。汗をかいてもしっかり吸収してくれます。
通気性が良く、吸湿性・保湿性にも優れているため、夏は涼しく冬は暖かいので年間通して着用できます。
例えば、物流の倉庫内で1年365日、毎日着用する作業用のユニフォームの他に、雑貨・アパレル系のショップ、カフェなど飲食店のスタッフユニフォームとしても幅広く活用することができます。
メリットその2:肌触りが良くホームウェアとしても快適
快適な着用感で肌触りが良い綿100%Tシャツは、静電気が溜まりにくく、汚れもつきにくいので、毎日着用するホームウェアにも最適です。
天然繊維ならではの、柔らかくふんわりとした優しい着心地の綿Tシャツを着用してのんびりとくつろげば、心身ともにリラックスすることができます。
また、天然素材である肌に優しい綿生地を使ったTシャツであれば、小さなお子様・お年寄り・敏感肌の方など、幅広い層の方が快適に着用することができます。
メリットその3:耐久性がある
綿100%Tシャツは素材自体が丈夫で、水にも強く耐久性抜群です。着用とお洗濯を繰り返しても傷みにくく、何度も着用することができます。
また、耐熱性にも優れているので、シワができた場合でも手軽にアイロンがけをして対処することができます。
さらに、天然繊維の中でも比較的虫に食われにくいので、衛生的に長く愛用することができます。
メリットその4:自然な風合いを演出できる
植物の繊維、綿花から作られている綿100%Tシャツは、なめらかな肌触りと風合いがとても魅力的です。
綿にはセルロースという物質が多く含まれているため、光沢や色彩が自然で、やわらかくて伸びやすく、柔軟性や弾力性も抜群です。
綿花の原色で生成りと呼ばれる白っぽい色をしている綿Tシャツは、染色した際も均一な色味を保ち、自然な色合いを楽しむことができます。
機能性だけではなく、見た目や触感にも独自の個性が備わっているという点は綿Tシャツの大きな魅力のひとつと言えます。
コットン100%Tシャツのデメリット
ここまで説明してきたように、コットン100%のTシャツには、沢山のメリットがありますが、当然デメリットも存在します。
皆様にはコットン100%Tシャツの良い面だけではなく、悪い面もしっかりと把握したうえで、用途に合った素材のTシャツを選んでいただきたいと思います。
デメリットその1:汗をかくとベタつきやすい
綿素材は、吸水性が高いがゆえに乾きにくく、汗をかくとベタつきやすいというデメリットがあります。
激しい運動などをして、汗を大量にかいた後は、汗がなかなか乾かず汗染みや汗臭さが気になる方もいらっしゃるはずです。
また洗濯すると生地が縮んだりシワになりやすく、日光に当てすぎると黄色に変色しやすいという性質もあります。
着心地が良くて保温性に優れたコットン100%のTシャツは、屋外で大量に汗をかく可能性があるイベントよりも、冷房設備のある室内イベントや、あまり汗をかかない文化系イベント用におすすめです。
デメリットその2:編み方の種類で生地の風合いが変わる
コットンTシャツは編み方の種類によって風合いが変化します。
編み方によっては、生地の厚みや強度、伸縮・通気などの機能性も異なってきます。
用途に合うコットン100%Tシャツを選定するためには、編み方の特徴をしっかりと把握したうえで、見極める必要があります。
■Tシャツに使われる代表的な編み方と特徴
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- 天竺編み
- 表と裏で編み目が異なるTシャツの定番の編み方。表は縦方向に筋が入り、裏は半円形になっている。伸縮性が高く、軽くて通気性が良い。
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- 鹿の子編み
- 表面が凸凹している、ポロシャツなどに使われる編み方。肌に触れる面積が少なく、通気性や吸湿速乾性が高く、伸縮性は低め。
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- フライス編み
- 表と裏両方に縦方向の筋が入っている、主にレディースウェアやインナーなどに使用される編み方。肌にぴったりフィットし、伸縮性が非常に高いのが特徴。
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- スムース編み
- 表と裏ともに表地に見える、2つの天竺編みを重ねたような編み方。厚みがあり、しっかりとした風合いで、伸縮性は低め。
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- ワッフル編み
- 凹凸のある格子模様の編み方で、サラッとした肌触りが特徴。保温性や伸縮性が高い。
綿以外のTシャツによく使われる素材
綿はTシャツの定番素材として、現在でも根強い人気を保っていますが、綿以外のTシャツが多数存在するのも事実です。ここでは、綿以外にTシャツに使用されることが多い素材、ポリエステルと混合素材(混紡素材)の特徴をご紹介します。
ポリエステル素材
ポリエステルはスポーツやアウトドア用のTシャツ素材に採用されることが多い素材です。
近年ポリエステル素材を使った、スポーツブランドのTシャツなどは、おしゃれな普段着としても広く着用されるようになりました。
サラッとした着心地で速乾性に優れているので、ハードなスポーツによって汗を大量にかいても直ぐに乾くので、快適に過ごすことができます。
綿Tシャツよりも安価に購入できるという点もポリエステルTシャツの大きなメリットです。
逆に、ポリエステル素材の最大のデメリットは、吸湿性がないので汚れが付くとすぐに乾燥してしまい、洗濯しても汚れが落ちにくいという点です。
皮脂汚れが付いたまま放置しておくと臭いが発生し、雑菌も繁殖するので、こまめなお洗濯が必須です。また、保温性がなく、静電気も発生しやすいので、冬場の着用には不向きです。季節やシーンを問わず、敏感肌の方にはあまり積極的にオススメはできません。
混合素材(混紡素材)
混紡素材は、種類の異なる2種類以上の素材をブレンドして作られたハイブリッドな素材です。
綿とポリエステルを混紡している素材が主流ですが、最近はなめらかなレーヨンを組み合わせた商品も増えています。
混紡素材の最大の特徴は、混紡する素材の割合によって、機能性や着心地が変化するということです。
例えば、綿とポリエステルを混紡した場合、各々には以下のようなメリットとデメリットがあります。
■綿素材
- メリット:保湿性抜群、肌触りが良い(綿素材なら着用できる敏感肌の方が多数存在する)
- デメリット:吸収した水分が乾きにくい
■ポリエステル素材
- メリット:速乾性抜群
- デメリット:肌触りが良くない(敏感肌で着用できないかたもいる)
綿とポリエステルの混紡によって、双方のデメリットを、それぞれのメリットでカバーした『速乾性と保湿性に優れ、肌触りがよいという特徴を持った素材が完成します。
混紡素材のメリットは、素材の配合を変えることで、用途に合わせた素材を作ることができるという点ですが、このような素材を作るには、コストがかかり、Tシャツ自体の価格もかなり高額になるという点が最大のデメリットです。
オリジナルTシャツの素材選びにおいて重要なこと
Tシャツと一言で言っても、生地の種類や編み方などによって、機能性や特徴もそれぞれ異なってきます。
コットン100%素材を使っているから良い・悪いということではなく、自分の用途に合致した機能を持っているTシャツかどうかということが、Tシャツ選びの際には最も重要です。
まずはTシャツをどのような用途で使用するのかということをしっかりと整理したうえで、各々のTシャツが持っている特徴や機能性と照らし合わせながら吟味することをおすすめします。
まとめ
良い面も悪い面も全部含めて、綿(コットン)100%Tシャツの特徴を掴んでいただけたでしょうか。Tシャツを購入する際のちょっとした参考にでもしていただければと思います。
キラメックでは綿100%素材のTシャツをはじめ、ポリエステル・混合素材(混紡素材)など、様々な機能を備えた、多種多様な商品を豊富に取り揃えております。
お客様の用途にぴったりのアイテムも、きっと見つかると思いますので、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。