ドライTシャツのデメリット4選! 注意点とその対策方法を解説
これからオリジナルのドライTシャツを製作したいと考えている方は必見!ドライTシャツは、サラッとした着心地で価格も安くて人気の高いアイテムです。一見するとメリットしかなさそうに思えますが、当然デメリットも存在します。ドライTシャツが気になっている方はもちろん、これからオリジナルTシャツを作ろうと思っている全ての方が知っておいて損はない、ドライTシャツの特徴を一つずつご紹介していこうと思います。
ドライTシャツとは?
ドライTシャツは、ポリエステルという合成繊維100%またはポリエステルが入った混紡素材の生地で製造したTシャツのことを指します。
ドライTシャツの生地は、通気性を高めるためにメッシュという織り方を採用しています。メッシュにはいくつか種類があり、代表的な編み方には以下のようなものがあります。
- 天竺(てんじく): 縦糸・横糸を交互に交差させながら織った生地で、厚みがあって、横への伸縮性が高い。
- 鹿の子(かのこ): 天竺をより細かく編み、凸凹な面でも肌に触れる箇所を最小限に抑えた生地で通気性抜群。
- ハニカムメッシュ: 凸凹があり肌触りがさらっとした、ハチの巣のように編んだ生地。
- リバーシブルメッシュ: 「リバーシブル鹿の子」とも呼ばれている。片面は天竺編み、もう片面が鹿の子編みで変形組織のメッシュになっている生地。 通気性が高く、型崩れしにくい。
速乾Tシャツなどと呼ばれることも多く、汗をかいてもすぐ乾き、サラッとした着心地が続きます。スポーツやアウトドアなど汗をかくシーンで活躍します。お洗濯をしても綿Tシャツよりも型崩れしにくく、早く乾きます。
ドライTシャツの4つのデメリットとは?
ここからはドライTシャツにおける、4つのデメリットの詳細をご紹介いたします。
デメリットもしっかり把握したうえでTシャツを選ぶことは、より理想に近いオリジナルTシャツ製作への近道となります。
自分が作りたいTシャツに本当に向いているかをじっくりと見極めてもらえればと思います。
その1:臭いが気になりやすい
ポリエステルの特性上、汗や皮脂を吸着しやすく、発散しにくい性質があるため、ニオイの原因となる雑菌が繁殖しやすくなります。以下の対策を行うことで、臭いを緩和できる場合もあるので、一度お試しください。
■ポリエステルの臭いを取る方法
- 着用後はできるだけ早めに洗濯する
- 洗濯前に脇などのニオイが気に箇所を部分洗いする
- 酸素系漂白剤でつけ置きする
- 洗濯後は風通しの良い場所ですぐに乾かす
■ポリエステルの臭いを予防する方法
- 肌着は天然素材を選ぶ
- 脇汗パッドを活用する
- 制汗剤を使う
- 機能性ポリエステルを着用する
その2:静電気が起こりやすい
ポリエステルは特性上、マイナスに帯電しやすく、他の素材と擦れると静電気が起こります。特に空気が乾燥する冬場は静電気が発生しやすいので、以下の方法でポリエステルの静電気の発生を抑制しながら少しでも快適にご着用ください。
■ポリエステルの静電気発生を抑制する方法
- 静電気防止スプレーを吹き付ける
- 柔軟剤を使って洗濯する
- 導電性繊維を使った衣服を選ぶ
- 綿やアセテート、レーヨンなどの帯電しにくい素材のインナーを着用する
その3:かゆくなる人もいる
肌が弱い体質の方で、化学繊維のポリエステルの衣服を着用すると、皮膚に触れているだけで痒くなったり、こすれて痛みを感じてしまうため、ドライTシャツを着用できない方がいらっしゃいます。
クラスTシャツなど、グループに所属する複数人での着用を想定している場合は、ドライTシャツでも問題ないかを事前に確認することを推奨します。尚、不特定多数の方の着用を想定している場合は綿Tシャツを選ぶのが無難です。
■ポリエステルで肌が痒くなる主な3つの原因
- 静電気の刺激:
ポリエステルは、肌に刺激を与える静電気が起こりやすい素材で、素材と皮膚の間で発生する小さな静電気がチクチクしたかゆみのような刺激を与えます。 - 汗の残留:
ポリエステルは水分を吸収せず、乾燥しているため、乾燥肌の方が身につけると、より一層の刺激を感じます。また、汗には炎症を起こす物質が含まれるため、汗がたまりやすく、熱気や湿気がこもり、摩擦を受けやすい部位(首周りや脇の下、腹回り、肘の内側)にかゆみが発生します。 - 繊維の硬さ:
ポリエステルは、天然繊維に比べて繊維が硬いと言われています。肌が敏感な方は、硬い繊維に肌が触れることで、皮膚炎などを起こしてしまう可能性があります。そうすると皮膚の機能が低下し、更に状態が悪化する場合があります。
その4:熱を加えるとプリント部分が変色する可能性がある
ドライTシャツにオリジナルデザインをプリントする際に、必ず知っておいてほしい注意点があります。それは『ブリード(昇華)現象』です。
ブリード現象とはプリントする際に発生する熱によって「ポリエステル生地に染めた染料、つまりTシャツ本体の色がプリント部分に移り、プリントの色が変色してしまう現象の事」を言います。
ブリード現象は必ず発生するわけではありませんが、逆に100%防ぐこともできません。そんな厄介なブリード現象ですが、極力発生する確率を低くできる、キラメックのオススメ予防策をご紹介します。
オリジナルドライTシャツ製作の際に、お役立てください。
■ブリード現象をなるべく起こさないようにするための予防策
- プリントの際に熱を発する転写プリントは使用しない
- 熱が発生しないシルクスクリーンプリントを使用する
- 乾燥機の使用は絶対NG
- ドライTシャツ本体の色をなるべく薄いものにする
- プリントの色を濃くする
- ドライTシャツと同系色でプリントする
- ブリード対策の施されたドライTシャツ(ローブリード)を選ぶ
【キラメックがオススメするローブリードのドライTシャツ】
ドライTシャツのメリット
ここまでドライTシャツのデメリットばかりに焦点を定めてご紹介してまいりましたが、当然メリットも沢山存在します。ドライTシャツの良い所もしっかりと把握したうえで、オリジナルTシャツ製作に臨んでいただければと思います。
汗をかいてもベタつかない
ドライTシャツは、汗や水分を素早く乾かすことができる吸湿速乾性に優れているので、汗をかいても直ぐに乾いてサラッとした着心地が継続します。
運動量が多くて、汗をたくさんかくスポーツ用のトレーニングウェアやユニフォームに最適です。スポーツ競技や仕事のパフォーマンスも向上します。
シワになりにくい
ポリエステル素材は特性上、シワがつきにくく、型崩れも起きにくいのが特徴です。お洗濯後も面倒なお手入れ不要で、そのまま直ぐに着用できます。
たくさん汗をかいたら直ぐにお洗濯して、乾いたらまた直ぐ着れるので、イベント・店舗スタッフのユニフォームや、スポーツ系の部活動・サークルのチームユニフォームにもピッタリです。
プリントが映える
ドライTシャツは光沢感があるので、オリジナルプリントのカラーが色鮮やかに映えます。
グループや団体のオリジナルロゴやイラストなどをオリジナルプリントすれば、個性が際立つオンリーワンなオリジナルTシャツを製作することができます。
リーズナブルな傾向にある
天然素材生地のTシャツと比較して、価格がリーズナブルという点もドライTシャツの大きな魅力のひとつです。
製作するTシャツを着用する人の中に、ドライTシャツの着用ができない体質の方が含まれないのであれば、予算を抑えてオリジナルTシャツを製作することができます。
まとめ
ドライTシャツにもメリットとデメリットが両方あるということを理解していただけたでしょうか?良い面も悪い面もしっかりと把握したうえで、製作に臨めば、お客様の用途に合った理想に近いオリジナルTシャツ作れるはずです。
オリジナルTシャツ製作の専門店キラメックでは、お客様のご要望に沿ったTシャツ製作を専任の担当スタッフが、お問い合わせ対応から納品まで、マンツーマンでサポートいたします。使用したいTシャツが確定している方も未定の方も、まずはお気軽にご相談ください。