質の高いオリジナルTシャツに耐久性は不可欠！劣化しづらいプリント方法や素材を解説

オリジナルTシャツの耐久性を決めるポイント

耐久性が高いオリジナルTシャツを作る前に、まずは以下の4つのポイントをしっかりと押さえておくのがオススメです。

• プリントと加工
• 素材
• 生地の厚み
• お手入れ方法

以上のポイントを理解しておくことで、オリジナルTシャツ製作についての基本的な知識が身に付き、長く大切にオリジナルTシャツを着るためのコツもつかめるはずです。

日常で使える、覚えておいて損はない豆知識も沢山あるので、耐久性が高いTシャツを作りたい方やオリジナルTシャツ製作についての知識を深めたいという方もご一読ください。

オリジナルTシャツの代表的なプリント・加工方法

オリジナルTシャツ製作でとても重要なポイントとなるプリント・加工方法。

採用するプリントの種類や加工方法によっても、耐久性が異なってくるので、各々のプリントや加工の特徴をしっかりと理解することがとても重要です。

ここでは、オリジナルTシャツ製作で使用される代表的なプリント・加工方法をご紹介いたします。

尚、キラメックでは以下でご紹介するシルクプリント・転写プリント・インクジェットプリント・刺繍を含め、約18通りのプリント&加工を駆使してオリジナルTシャツを製作することが可能です。

参照：キラメックのプリント&加工方法ラインナップ

シルクプリント

耐久性が強いプリントの代表例として広く認識されているシルクプリント。スクリーンとよばれる版板にインクをつける印刷方法です。

スクリーンの素材はポリエステルやナイロンなどの樹脂であり、小さな穴が空いています。他の印刷方法よりもインクを厚めに塗れるので、美しく鮮やかな色彩に仕上がります。

インクを染み込ませるのではなく、表面に乗せて熱で乾燥させて定着させるため、色褪せしにくく、簡単には剥がれません。数回の洗濯で印刷面が劣化する可能性も非常に低いです。

使用するインクによっても耐久性は異なりますが、なかでもプラスティゾルインクは特に耐久性が高く色褪せし難いと言われています。

転写プリント（転写シートプリント）

転写プリントは、専用の転写紙を呼ばれる特殊な吸水性シートにインクを載せてパターンやデザインを印刷し、そのデザインを生地に転写して生地に柄付けをする方法です。

生地の昇華と呼ばれる性質を利用してプリントするため、別名「昇華プリント」とも呼ばれています。

転写プリントに使用されている分散染料は、生地の間にしっかり入り込むので、一体感のあるプリントに仕上り、インクのひび割れが起きにくく、色落ちに対する耐久性は非常に優れています。

一方で、熱により気化する特徴があるため、高温のアイロンや乾燥機により、染料が抜け落ちる可能性があるので、使用は極力避けた方がよいでしょう。

インクジェットプリント

微細な粒状のインクを印刷したいメディアに直接吹き付けるインクジェットプリント。家庭やオフィスのプリンターで紙に印刷するのと同じ仕組みで生地に直接顔料インクを吹き付けてプリントします。

写真なども細部まで美しくフルカラーでプリントすることができます。

インクジェットプリントは、生地にインクを直接吹き付けるため、どうしても色落ちを完全に防ぐことはできません。しかし、お洗濯の際に、裏返してネットに入れ、他の白い洗濯物とは分けて洗ったり、ドライクリーニング・漂白剤・乾燥機の使用は避ける、可能であれば手洗いをするといったお手入れ方法に気を付ければ長く愛用することができます。

刺繍

立体的で高級感がある堅牢性の高い名入れを実現することができる刺繍プリント。

手間やコストはかかってしまう伝統的な手法ではありますが、プリントでは再現できない刺繍ならではの独特な風合いや高級感を演出できるため、相変わらず根強い人気があります。

プリントと比較して耐久性が高く、洗濯を繰り返しても劣化しにくいのが特徴です。アイロンなどの熱を加える作業も気にせずに行うことができます。屋外に干して、日光で乾かせるのも魅力のひとつです。

オリジナルTシャツの代表的な素材

オリジナルTシャツを製作するにあたって、素材選びはとても重要です。

アイテムごとに素材や特徴が異なり、長所も短所も千差万別。

まずは素材の特徴を理解して、使用用途や着用する人を想定しながら、機能性や素材を選ぶことができれば、使用者にとって使い心地が良く、耐久性と満足度の高いオリジナルTシャツを製作することができるはずです。

ポリエステル

耐久性が高い素材の代表格と言っても過言ではないポリエステル。シワや型崩れが起きにくい素材なので、お洗濯後のお手入れも簡単です。汗をかいても素早く乾くので、夏場にスポーツやお仕事で汗をかいても、サラッとした快適な着心地が継続します。各種運動着や、運送会社の配達員・作業現場職員のユニフォームとしても愛用されてます。

※注意点：保温性がなく、汗をかいたとき以外は肌触りがあまりよくありません。汚れが付いてもすぐ乾燥するため、洗濯しても落ちにくくなる場合があります。皮脂汚れが付いたまま放置しておくと、雑菌が繁殖してニオイも発生するため、こまめなお洗濯が必須です。また、合成繊維のためアレルギー体質の方は着用前に十分な注意が必要です。

コットン

自然素材の中では耐久性があるコットンは、破れにくく丈夫でアイロンがけも可能です。襟首も伸びにくいので普段着としても最適で、イベントスタッフのユニフォーム・物販品・クラスTシャツなど多用途で使えます。柔らかくて肌触りの良い綿は、通気性が良く、吸湿性と保湿性も抜群です。天然素材ならではの優しい肌触りで、敏感肌の方でも夏は涼しく・冬は暖かいく、年間通して快適に着用することができます。

※注意点：吸水性が高く、汗をかいてもすぐに吸い取ってくれますが、乾きにくいため、湿った部分がベタつく場合があります。また、お洗濯により縮みが生じることもあるので、洗濯表示はしっかりと確認してからお洗濯をしてください。

混紡素材

ポリエステル・コットン・レーヨンなど、特徴の異なる素材を混ぜ合わせたハイブリッドな素材。混紡する素材に耐久性が備わっていれば、耐久性が弱い素材でも一定ラインの耐久性を獲得することができます。各々の素材の優れた部分をいいとこ取りした機能性の高い新感覚の素材です。エラベル素材の選択肢が増えることで、オリジナルTシャツ製作の幅も一段と広がります。

※注意点：混紡素材は、各素材のいいとこ取りをしているので、着心地や機能性には問題はありませんが、使用する材質によってはコストがかかるため、綿やポリエステルのみの素材で作っているTシャツと比較するとコストが割高になります。

生地の厚みと耐久性の目安

キラメックで丈夫で長持ちするTシャツを判断する際に、重要な基準としているのが、生地の厚さを表す単位、オンス（oz）です。

一般的には生地が厚い、つまりオンスの値が高いほど丈夫な生地と言われています。

ここではキラメック独自の視点も交えた、生地の厚みと耐久性の関係をご紹介したいと思います。

6.0オンス以上

6.0オンス以上の生地であれば、素材に関わらず厚みがしっかりあって、お洗濯にも強い十分な耐久性を備えているといえます。キラメックでは、綿などの自然素材でできたTシャツだとしても、6.0オンス以上厚さがあるアイテムであれば、基本的にはお客様へ丈夫で長持ちする生地として推奨しています。

5.0～5.9オンス

薄すぎず厚すぎない耐久性も十分備えた、一般的なTシャツの目安になる数値が5.0～5.9オンスと言われています。ただ、Tシャツの素材によって厚みと耐久性のバランスも異なるため、数値による明確な線引きが難しいというのが正直な回答です。因みに、キラメックでは綿生地の場合は5.6オンス以上を基準にしてお客様へ丈夫で長持ちする生地であるとお伝えしています。

4.9オンス以下

軽さや涼しさを追求した、一般的に薄手のTシャツと呼ばれる商品の目安となる数字が4.9オンス以下と言われていますが、例えばポリエステル素材などの化学繊維を使用した商品の場合であれば、薄手でも耐久性が高いアイテムは多数存在します。尚、キラメックではポリエステル生地の場合は4.0オンス以上を基準にしてお客様へ丈夫で長持ちする生地としてオススメしています。

オリジナルTシャツの劣化を防ぐお手入れ方法

オリジナルTシャツを長持ちさせるためには、毎日のお洗濯やお手入れもとても重要です。

例えば、洗濯表示を確認して適切な洗い方をしたり、耐久性を損ねないようにTシャツを裏返して、手洗いや洗濯ネットを使用するなど、毎日のお洗濯で出来るちょっとした工夫を積み重ねていくことで、ある日ふとオリジナルTシャツが長持ちしていることを実感できるはずです。

オリジナルTシャツの洗濯方法についてもっと詳しく知りたい方は、以下のページも一度ご参照ください。

参照：オリジナルTシャツを長く着るための注意点とは？プリント別に洗濯方法を解説

まとめ

難解な専門知識や技術がなくても、使用用途に合った生地素材やプリント方法についての簡単な基礎知識と心構えさえあれば、耐久性の高いオリジナルTシャツは誰でも入手することができます。

そうは言っても、一人だけでオリジナルTシャツを作るのは不安という方は、多数のオリジナルTシャツ製作実績があるキラメックへ一度ご相談ください。お客様のご要望を伺い、用途に合った耐久性抜群＆長く愛用できるオリジナルTシャツ製作のお手伝いをいたします。