ジャンパーとジャケットは何がどう違うのか?デザインや材質に差異はある?
秋から冬、そして春先にかけて必要不可欠となるのがアウターです。
アウターとはその名のとおり、最も外側に着る衣類の総称ですが、その中にもまた様々な名称の衣類が存在し、コート、ジャンパー、ジャケットなどがあります。それらを大雑把に分類すると、丈の長いものはコート、丈の短いものはジャンパーやジャケットとなるのが一般的かと思いますが、では丈の短いジャンパーとジャケットは、何がどう違ってそれぞれの名称が存在するのでしょうか。
ということで今回はそんな、ジャンパーとジャケットの違いについて、少し掘り下げて考えてみたいと思います。
語源による違い
まずはジャンパーとジャケット、それぞれの語源から考えてみることにします。
ジャンパー
ジャンパー(Jumper)は英英語圏において、特定の種類のカジュアルな外着を指す言葉として一般的に使用されていますが、諸説ある中のひとつでは、語源はフランス語の「jupe」だと言われています。
これはスカートを指す言葉だったそうですが、18世紀から19世紀にかけて、女性のスカート状の下着を指す用語として「jumper」が使われ、その後、用途は次第に変化していき男性や女性のカジュアルな上着を指す言葉として一般化しました。
また別の説によると「jumper」 は「jump」 という言葉に由来しており、活発な行動をとる際に着る衣類として考案されたとされています。この説によれば、ジャンパーは特にスポーツやアクティビティ用の衣類として発展しました。
ジャケット
ジャケットの語源もやはり諸説あるようなので断定はできませんが、ひとつに、古フランス語の「jaque」から派生したという説があります。これは中世フランスの男性兵士が鎧の下に着用する胴着を指す言葉です。同時に「百姓」という意味もあるそうですが、これは農民が着る衣類もまた、似たようなデザインだったからだとか。
これが15世紀頃になると英語にも導入され、丈の短い外衣を指す言葉として定着したと言われています。
材質・厚さによる違い
ジャンパーとジャケットで使用されている材質や厚さにも違いがあるのでしょうか?
ジャンパー
一般的には綿やポリエステル、ナイロン、デニム、ウールなどの素材を使用し、秋口や春先などに着られることの多い比較的薄手で軽量な、それほど保温性の高くないアイテムがジャンパーと呼ばれています。
ジャケット
ジャケットはウール、羊毛、コーデュロイ、レザーなどの素材で作られていることが多く保温性に優れているのが一般的な特徴で、水鳥の羽毛などを中綿に使用したダウンジャケットも、その中のひとつです。
ただしスーツジャケットやブレザーなど、保温性の面で言えばそれほど高くありませんがフォーマルな場で着られるものもジャケットと呼ばれるため、厚手のもの=ジャケット、とは一概には言えません。
デザインによる違い
ジャンパーとジャケットの違いの中でも最も気になるのは、やはりこの、デザインの違いではないでしょうか。どちらも基本的にはアウターとして使用されるものであり、またどちらも長袖でウエスト丈という点も共通しております。ではデザイン的な面から見て、どちらがどのように違うのでしょうか。
ジャンパー
ジャンパーはカジュアルなスタイルが一般的で、スポーツやリラックスした日常のアクティビティに適しています。デザインは比較的シンプルでロゴや装飾が少ないものが多い一方で、スポーティーやカジュアルなイメージに適したフード付きのジャンパーも多いです。またポケットやジッパーがある場合もありますが、あまり派手なディテールは一般的ではありません。
ジャケット
ジャケットはよりフォーマルなスタイルからカジュアルなスタイルまでさまざまなデザインがあり、ビジネスカジュアルやフォーマルな場面、アウトドア活動など、多くの異なる用途に適しています。ジャケットには多くのバリエーションがあり、ブレザー、ライダージャケット、ウィンドブレーカーなどがあります。
より洗練されたデザイン性の高いものが多く、ポケット、ボタン、ジッパー、襟などのディテールが多彩で、スタイリッシュな外見を強調することがよくあります。
要するに、ジャンパーはカジュアルな寒い日に着るアイテム、ジャケットはより多くのスタイルオプションと用途があり、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で着用できるアウターウェアです。
まとめ
というわけで今回はジャンパーとジャケットの違いについて、ご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。
この記事を書いている私個人の認識としては、例えば「スタジャン」は「スタジアムジャンパー」の略、「ジージャン」は「ジーパン生地のジャンパー」だと勝手に思い込んでおりましたがじつは「スタジャン=スタジアムジャケット」、「ジージャン=デニムジャケット」だそうで、そうなると上記した「ジャケットはより多くのスタイルオプションと用途があり」という点とも合致するため納得してしまいました。
とはいえ現代の日本において、こうしたファッション用語は、流行と同時に変化していくことも多いため、上記したことが必ずしも絶対ではないということも念頭に置いておいていただければと思います。
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