ワイシャツの黄ばみをしっかり落とす方法をご紹介!
ワイシャツはビジネスシーンで欠かせないアイテムですが、襟や袖口の黄ばみはどうしても避けられません。特に白いシャツは、黄ばみが目立ちやすく、見た目にも清潔感を損ねてしまいます。
そんな黄ばみの原因については、以前にもこのブログで詳しく解説いたしましたので(興味のある方はワイシャツの黄ばみの原因を徹底解説!)ここでは省略し、今回はその落とし方について焦点を当て、ご紹介させていただきます。
黄ばみ予防の基本
そもそもの話、黄ばみを発生させなければ対処方法など知らなくても良いですよね。
ただ、フォーマルな場で最も良く使われる白色のワイシャツは、着てしまえばどうしたって黄ばみの原因である汗や皮脂は付着するもので、これを完全に防ぐ方法というのは今のところありません。
となると次は、付着した汗や皮脂が黄ばみになる前に落としてしまおう、と考えるのが自然かと思います。
その基本的な方法としては、やはりこまめな洗濯です。仕事などで一日着ていたり、汗をかいてしまったワイシャツは、できるだけ早急に、できればその日のうちにお洗濯することで黄ばみの発生を防ぐことが可能です。洗濯が遅れると、汗や皮脂が繊維に浸透してしまいます。
またそのお洗濯の際、漂白剤入りの洗剤や酵素入りの洗剤を適量で使用すると、汚れや黄ばみを防ぎやすくなります。
ただ、この予防方法もやはり完璧ではなく、場合によっては黄ばみが発生してしまいます。
そこでいよいよ次からは、黄ばみをしっかり落とす方法をご紹介してみたいと思います。
酸素系漂白剤を使う方法
ワイシャツの黄ばみを落とす最も基本的な方法は酸素系漂白剤の使用です。
酸素系漂白剤の主成分は過酸化水素や過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸化物)です。これらが水に溶けて発生した酸素は汚れに反応し分解してくれるため、黄ばみなどに有効です。
酸素系漂白剤を使った黄ばみの落とし方としては「つけ置き」です。
大きめの洗面器にワイシャツを入れて、黄ばみが発生した箇所に酸素系漂白剤を直接かけ、さらに40度から50度ほどのお湯を入れて置いておきます。
30分から2時間待ってからワイシャツを取り出し、丁寧にすすいだ上で、もう一度洗濯機でお洗濯をしたら終了です。
塩素系漂白剤を使う方法
酸素系よりも強力に漂白できるのが塩素系の漂白剤です。
主成分は次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)で、この成分は強力な酸化作用を持ち、汚れやシミ、カビを分解してくれますので、黄ばみにも非常に有効です。ただし色柄があるワイシャツに使用すると、その元々の色柄まで白くさせてしまうため、白以外のワイシャツに使用するのはNGです。
使い方としては、塩素系漂白剤は原液のまま使用せず、必ず水で希釈します。一般的には、水1リットルに対して塩素系漂白剤を数ミリリットル(製品の指示に従う)を混ぜます。
この希釈した漂白剤溶液にワイシャツを浸し、10〜30分程度つけ置きします。その後よくすすいだら、酸素系漂白剤を使用した時と同様、もう一度洗濯機でお洗濯をしたら終了です。
注意点として、希釈した時の濃度が濃かったり、つけ置きの時間が長過ぎるとワイシャツの生地を痛めますので注意が必要です。また、塩素系漂白剤は匂いが非常に強く、吸い込むと健康に害を及ぼしますし、酸性の製品(クエン酸やお酢、トイレ用洗剤など)と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。これは非常に危険ですので、絶対に混ぜないようにしてください。
さらに漂白剤は酸素系・塩素系ともに手荒れの原因にもなります。そのため、つけ置きをする場合は手袋を着用することをおすすめします。
煮洗いで落とす方法
煮洗いは昔から行われている、言ってみれば伝統的な方法で、特にワイシャツの頑固な黄ばみやシミを取り除くのに有効です。
手順としてはまず、ワイシャツがしっかり浸るくらいの水を大きな鍋に入れ、沸騰させます。
沸騰したら弱火にし、酸素系漂白剤を大さじ1〜2杯(製品の指示に従って適量)加えます。これにさらに重曹を小さじ1〜2杯加えると洗浄効果がより高まります。
黄ばみが発生したワイシャツをその鍋に入れ、10〜15分ほど煮ます。シャツが常に液に浸かるように、木製のトングや菜箸で時々かき混ぜます。
煮終わったら火を止め、火傷に注意しトングや菜箸を使って、シャツを取り出します。
漂白剤や重曹の成分が繊維に残らないようにしっかり冷水ですすぎ、通常の洗濯通りに洗濯機で洗ったら終了です。
注意点として、この方法も白いワイシャツ専用です。色柄のあるものでこの方法を行うと、やはり色落ちの原因となります。またこの方法も生地を痛める可能性がありますので、ご注意ください。
部分的な黄ばみには
上記の方法は、白いワイシャツの全体的な黄ばみに対するものですが、襟や袖などの部分的な黄ばみには以下の方法が有効です。
まず酸素系漂白剤と重曹をお湯(40度から50度程度)で溶かしてペースト状の溶液を作ります。
ワイシャツの黄ばみがひどい部分にこの溶液をつけ、1時間程度放置します。
つけ置き後、古い歯ブラシや柔らかいブラシで黄ばみ部分を優しく擦ります。これにより、溶液が繊維の奥まで浸透し、汚れを効果的に浮き上がらせます。
終わったら漂白剤が繊維に残らないよう十分な水でしっかりとすすいでください。
最後に、ワイシャツを通常のお洗濯と同じように洗ったら終了です。
この部分的な黄ばみを落とす方法は、重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸、食器用洗剤などでも可能ですが、酸素系漂白剤が最も効果的だと言われています。
まとめ
ワイシャツの黄ばみは、日常的なケアと適切な洗濯方法で多くの場合は防ぐことができます。また黄ばみがついてしまった場合でも上記のように、重曹や酸素系漂白剤などを使った方法で効果的に落とすことができます。またデリケートな生地を使ったワイシャツの場合は、専門のクリーニング店などに持ち込むという手もあります。
日頃のメンテナンスを怠らず、大切なワイシャツを清潔に保つことで、ビジネスシーンでも清潔感あふれるスタイルをキープすることが可能となりますので、参考にしていただければ幸いです。