誰でも着れるユニフォームTシャツ製作のコツや、メンズ・レディース用の違いを紹介!
Tシャツは誰もが手軽に着用できて、イベント・店舗・チームなどのユニフォームとしても人気の高い定番アイテムです。
ユニフォーム用のオリジナルTシャツは、比較的誰でも簡単に製作できるため、実際に多くのお客様が製作されています。
しかし、いざオリジナルTシャツを作るとなると、様々な形状の商品があり、どのTシャツを選べば良いかわからなくなってしまうというお客様が多数いらっしゃるのも事実です。
特にユニフォーム用のオリジナルTシャツは、老若男女、不特定多数の様々な方々が着用することを想定して作らなくてはならないので、万人が快適に着用できる商品を選ぶのは至難の業です。
この記事では、誰もが快適に着用できるジェンダーレスなユニフォーム用のオリジナルTシャツ製作に役立つ雑学と豆知識をご紹介します。
メンズ・レディース用のTシャツの違い
まず最初に、メンズ用Tシャツとレディース用Tシャツでは、具体的にどのような部分が異なるのかということをTシャツの部位ごとにご紹介します。
襟の広さ
メンズ用とレディース用のTシャツを見分ける際に、まずは最初に襟の部分をチェックしてみてください。
メンズ用とレディース用では、主に以下のよう特徴が異なります。
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- メンズ用Tシャツ
- レディース用に比べて首のリブが太く、襟ぐりが広め
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- レディース用Tシャツ
- メンズ用に比べて首のリブが細く、襟ぐりが広め
レディース用Tシャツの襟ぐりが広めな理由としては、髪型の崩れやファンデーションやリップなどの付着を予防するためだったり、首元の見える範囲が広いことで、綺麗目な印象を与え、ネックレスなどのアクセサリー類も美しく映えるからだとも言われています。
肩幅の広さ
Tシャツにおける肩幅とは、肩の縫い目から反対側の縫い目までの長さのことを指します。
メンズ用Tシャツとレディース用Tシャツでは作りが若干異なり、メンズ用Tシャツは、多少の余裕を持たせて、肩幅が広めに作られているのに対して、レディース用Tシャツは体にフィットし、細身に見えるように作られていることが多いです。
実際に採寸する際は、以下の計測手順を参考にしていただければと思います。
■肩幅の採寸方法
- 立ち上がった状態で、姿勢を正して背筋を伸ばします。
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- 計測のポイントとなる以下の2ヶ所を確認
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- 肩の骨:肩と腕の境目で、骨が少し突起している箇所
- バックネックポイント:首の付け根の骨。首を前に倒した際に出っ張る箇所
- 左右いずれかの肩の骨を測りはじめとして、バックネックポイントまでメジャーを伸ばして固定する。
- 続けて、メジャーを固定したバックネックポイントから反対側の肩の骨までメジャー伸ばして採寸。
尚、セルフでの採寸は、困難かつ正確性も欠いてしまうため、可能であれば協力者と共に行うことを推奨します。
やむを得ず自分一人で採寸したり、時間短縮をしたい場合は、片方の肩のからバックネックポイントまでの長さを測り、その長さを2倍すれば大よその長さを採寸することができます。
身幅の広さ
身幅は、右袖下の付け根から左袖下の付け根(右脇から左脇)までの長さのことを指します。
メンズ用Tシャツは、体の曲線が出にくい、身幅が肩幅に合わせて真っすぐに落ちるつくりで、体型を問わずに着やすいものが多いのに対し、レディース用Tシャツは体の曲線が出やすく、肩幅に対して狭いつくりのものが多い傾向にあります。
採寸方法については、以下を参考にしていただければと思います。
■Tシャツの身幅の採寸方法
- Tシャツを平面に置いて、シワが残らないようにしっかりと伸ばす。
- 右袖下の付け根から、左袖下の付け根までの長さを採寸する。
尚、Tシャツを選ぶ際は、自分の体の幅よりも数センチ長い身幅のTシャツを選ぶと、ジャストサイズで着用できるのでオススメです。
着丈の長さ
着丈とは、服の背面の首のつけ根中心部分から、裾までを垂直に測った長さのことを指します。
着丈と同様に服の縦の長さを表す、身丈という言葉がありますが、具体的な違いは以下になります。
■着丈と身丈の違い
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- 着丈
- リブ部分を含まない首のつけ根中心部分から裾までの長さ。
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- 身丈
- リブ部分を含む首の横の付け根から裾までの長さ。
採寸方法については、以下を参考にしていただければと思います。
■Tシャツの着丈の採寸方法
- Tシャツを平面に置いて、シワが残らないようにしっかりと伸ばす。
- Tシャツのリブ部分を含まない首のつけ根中心部分から裾までの長さを採寸する。
Tシャツのリブが太い商品だと、身丈と着丈の差が2~3cm異なる場合があり、見た目や着心地も変わってきます。商品を選ぶ際には、表記されている長さが身丈なのか着丈なのかをしっかりと判別することをオススメします。
袖の長さ・広さ
Tシャツの袖サイズは、袖の縫い目における一番上のつけ根の袖山部分から、腕や手が出る袖口までの長さのことを指します。
レディ―ス用Tシャツの袖は、メンズ用Tシャツと比べて、袖丈が短めで、袖幅が細目に作られる傾向にあります。
腕の露出部分が多いので腕が長く見えて、袖幅が細いとTシャツが体全体にぴったりフィットしているように見えるため、丸みがあって優しい印象を与えることができます。
袖丈を測る際は、以下を参考にしていただければと思います。
■Tシャツの袖丈の長さの採寸方法
- Tシャツを平面に置いて、シワが残らないようにしっかりと伸ばす。
- Tシャツの袖の縫い目における、一番上のつけ根の袖山部分から、腕や手が出る袖口までの長さを採寸する。
性別を問わずみんなで着られるTシャツの選び方
お店やイベントのユニフォームとしてオリジナルTシャツを製作する場合、ジェンダーや年齢など、様々な人が着用することを想定する必要があります。
ここからは、Tシャツのシルエットや生地の厚さ・素材・色の他、プリントデザインにサイズ展開など、誰もが着られるユニフォーム用Tシャツ作りに役立つ商品選びのポイントをご紹介します。
ジェンダーレスで誰もが着用できるオリジナルユニフォーム用Tシャツの製作にお役立てください。
シルエットを決める
Tシャツの形状は、Tシャツ姿の印象を決定づける最も重要な要素と言っても過言ではありません。
特にイベントや店舗のスタッフユニフォームとして、性別や年齢を問わず、様々な人が着用することを想定したオリジナルTシャツを製作する際に、どの形状のアイテムを選ぶかということがとても大切なポイントとなります。
オリジナルTシャツを作って着用したときに、どのようシルエットになるかを想像する際に役立つ豆知識を、タイト・ジャスト・ビッグの3パターンのシルエットに分類してご紹介します。
タイトなシルエットのTシャツ
タイトシルエットのTシャツとは、体の線が分かるくらい、ぴったりフィットする形状のTシャツを指します。
メンズ用Tシャツよりは、レディース用Tシャツに分類される、タイトなシルエットの商品が多いのが特徴です。
体型にぴったり合ったアイテムを選ぶことができれば、スタイルが良く見えて、清潔感がある印象を与えることが出来ます。ゆったりしたボトムスに合わせると、とてもバランスが良く、よりオシャレな着こなしが可能です。
ただ、サイズ選びに失敗して、体に対してTシャツが小さいと、アンバランスで不格好になってしまうのでサイズ選びは慎重に行う必要があります。
ジャストシルエットのTシャツ
ジャストシルエットのTシャツは、大きすぎず小さすぎない程よいサイズ感のTシャツを指します。
着る人を選ばず、流行にも左右されないので、様々なボトムスにも合わせやすいマルチプレーヤーです。
ただし、ベーシックスタイルゆえに、着こなし方によっては遊び心がなく平凡な印象しか与えられない可能性もあるので、個性を出してアピールをしたい場合は、他のアイテムを使って工夫することを推奨します。
ビッグシルエットのTシャツ
近年流行した、体型に対してやや大き目でゆったりと着られるサイズ感のビックシルエットTシャツ。
腕やお腹、ヒップなどを隠せて、程よくリラックスした印象を与えることができます。
ただし、サイズが大きすぎると、だらしない印象を与えてしまうので、バランスをとってタイトなボトムスに合わせたり、裾をボトムズの中に入れるなどの工夫が必要です。
また、身長があまり高くない方はオーバーサイズを着るとだらしなく見えがちなので、特に注意を払う必要があります。
一見簡単そうに見えて、実は奥深い着こなしなのかもしれません。
生地の厚みを決める
Tシャツの印象は、生地の厚みによっても変化します。
しっかりとした厚みのある生地のTシャツであれば、高級感があり、ボディラインが出にくいので、様々な体型の人が快適に着用しやすいとうメリットがありますが、どうしてもカジュアルな印象になりがちというデメリットもあります。
逆に生地が薄いTシャツは、涼しく快適に着用できて、本体価格も生地が厚いTシャツと比べて安く抑えられますが、ボディラインが出やすいという特徴があるため、必ずしも皆が上手に着こなせるというわけではなく、万人向けではありません。
ユニフォーム用にオリジナルTシャツを製作する際は、何の目的でどのような人が着用するかということをある程度想定しておけば、最適なTシャツの厚さが少しずつ浮かび上がってくるはずです。
尚、Tシャツやスウェットなどの商品の生地の厚みを表す単位としてOz(オンス)という単位が使用されているので、各商品データのオンス数を参考にしてTシャツを選べば、理想に近い厚さのTシャツが見つかりやすくなるはずなので、参考にしてもらえればと思います。
因みに、スタンダードな厚さと言われているTシャツは約5~6オンスで、約6オンス以上だと厚手、約5オンス以下は薄手という認識が一般的とされています。
Tシャツの生地の厚さにもこだわることで、より一層理想に近いユニフォーム用オリジナルTシャツを製作することができるはずです。
生地の素材を決める
Tシャツ生地の素材は、Tシャツの着心地や全体の雰囲気も決定づける重要な要素です。
生地によって備わっている機能も多種多様なので、例えば夏場のイベント用のオリジナルスタッフTシャツを製作する場合であれば、汗をかいても透けない素材で、速乾性や抗菌効果があり、伸縮性があって動きやすいポリエステルと綿の混紡素材のTシャツを選択するなど、用途に合った素材を選ぶことで、より一層快適で使い勝手の良い、ユニフォーム用オリジナルTシャツを製作することができるはずです。
サイズ展開を決める
スタッフユニフォーム用にオリジナルTシャツを製作する場合、様々な体型の人が着用することを想定し、複数のサイズを展開しておく必要があります。
小さなサイズから大きなサイズまで、全てのサイズを網羅することができるのであれば、問題はありませんが、そのような環境を整えるには潤沢な予算が必要となります。
例えば、製作するスタッフユニフォームは老若男女、様々な体型の方が着用する可能性があるけど、予算の都合上やむを得ずサイズを限定して作らなければならないという方は、比較的大柄な方でもピッタリ着用できて、小柄な方でもビッグシルエットで着こなすことが出来る、メンズLサイズをチョイスすれば、比較的広い層をカバーすることができると思うのでオススメします。
ボディの色やプリントデザインを決める
おしゃれで個性的なオリジナルのスタッフユニフォーム用Tシャツを製作するためには、プリントデザインの内容や、Tシャツ生地の色を工夫して作ることがとても大切です。
ただ、Tシャツ自体がどんなにオシャレで個性的なデザインだとしても、着用する人とマッチしていなければあまり意味がありません。
スタッフユニフォームTシャツの製作で、プリントデザインの内容や生地の色を決める際にも、どのような目的で誰が着用するのかということを意識してデザインや生地選びを行うことがとても大切です。
まとめ
近年のファッションスタイルの多様化に伴い、年齢や性別などの属性に捉われず、以前にも増して自由な着こなしを楽しんでいる方は増えています。
キラメックアパレルでは、既成のTシャツへのオリジナルプリントはもちろん、パターン作成からお客様のお好みの形状を作成し、生地の素材・色・加工なども全て自由に製作できる、フルオーダーオリジナルTシャツの注文も承っています。
他にはない、オンリーワンで個性的なユニフォームや物販用のオリジナルTシャツを作りたいとお考えの方、まずはお気軽に担当スタッフまでご相談ください。