染み込み(顔料)プリントとは? メリット・デメリット・おすすめデザインを徹底解説
Tシャツの生地素材を損なうことなく、生地にしっかりと馴染む自然なプリントができる、染み込み(顔料)プリント。
新品なのに古着のようなヴィンテージ感がある、他とは違う雰囲気を持ったおしゃれなオリジナルTシャツを製作することができるオススメのプリント技法です。
このページでは染み込み(顔料)プリントにターゲットを絞り、皆様のオリジナルTシャツ製作に役立つ情報としてご紹介できればと思います。
- 目次
- 染み込み(顔料)プリントとは?
- 染み込み(顔料)プリントのメリット
- ラバープリントとの違い
- 染み込み(顔料)プリントとラバープリントで使用するインク
- 染み込み(顔料)プリントのデメリット
- 染み込み(顔料)プリントのおすすめデザイン
- キラメックアパレルの染み込み(顔料)プリント
- 染み込み(顔料)プリントにおすすめのアイテム
- まとめ
染み込み(顔料)プリントとは?
染み込みプリントは、別名顔料プリントとも呼ばれ生地に染みこむインクを使用して、風合いを損なうこと無くプリントができる印刷方法です。
「版」という型を作り、インクをのせて印刷する、シルクスクリーンプリントという技法を使用します。
手作り感やアート感が強く、おしゃれで個性的なTシャツを製作することができます。
染み込み(顔料)プリントのメリット
「生地にインクが浸透する」こと以外の染み込みプリント使用による代表的な3つのメリットをご紹介します。
これからオリジナル染み込みプリントTシャツの製作をしてみたいとお考えの方に参考としてご覧いただければと思います。
メリットその1:比較的リーズナブルにプリントできる
様々なプリント方法の中でも、比較的リーズナブルなシルクスクリーンプリントの技法を使って印刷する染み込みプリント。
例えば1枚のTシャツの中で使用したい色数が多い場合でも、染み込みプリントなら、製作費用を抑えてオリジナルプリントTシャツを製作することができます。
物販用やスポーツチームユニフォームなど、プリントの使用カラー数にもにこだわって製作したいといういお客様にはオススメです。
メリットその2:やわらかい雰囲気になる
古着やアメカジスタイルのプリントTシャツのような、自然なかすれやにじみを表現できる染み込みプリント。
プリント部分だけではなく、Tシャツ全体の印象もやわらかい雰囲気に仕上ります。
より、やわらかい雰囲気のオリジナルTシャツを作りたいとお考えの方は、ボディに使用するTシャツの色を選ぶ際に、淡い色や白を選択すれば、染み込みプリントの特徴がより効果的に発揮されたオリジナルTシャツを作ることができます。
メリットその3:生地の風合いを生かせる
多くのプリント方法の場合、プリントする生地の表面を覆って印刷をするため、プリントした部分は素材の風合いが隠れてしまいます。
しかし、染み込みプリントならインクが表面を通過して中まで染み込むので、プリントする面積が広かったとしても、Tシャツ生地表面の風合いを損なうことなく、オリジナルデザインのプリントも愉しむことができます。
ラバープリントとの違い
オリジナルTシャツ製作をする際に、染み込み(顔料)プリントと並んで、広く一般的に使われているラバープリントという技法があります。
それぞれのプリント方法は特徴が大きく異なるため、各々のプリントの特徴をしっかりと理解して、用途に合った技法を選ぶことが、満足度の高いオリジナルTシャツを製作するための第一歩です。
各々のプリント方法の特徴は以下となります。
染み込み(顔料)プリント
- インクが生地に染み込んで馴染む。
- 生地が持つ柔らかい風合いを損なうことなくプリントできる。
- ブラックやネイビーなどの色の濃いTシャツにプリントすると、Tシャツの色にインクが負けてしまい、プリントの色が沈んでしまう。
ラバープリント
- インクが生地の上にのっかるため、プリント部分は生地が持つ柔らかい風合いが損なわれます。
- デザインに沿ってカットしたラバーシートを、熱圧着で生地に貼り付ける。
- ブラックやネイビーなどの色の濃いTシャツにも発色良くプリントすることができる。
キラメックでは約18種類のプリント技法を駆使して、お客様の用途に合った製法でオリジナルデザインのTシャツを製作いたします。オリジナルTシャツ製作に関するご質問・ご相談などがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
参考サイト:キラメックアパレル:プリント・加工の種類
染み込み(顔料)プリントとラバープリントで使用するインク
オリジナルTシャツ製作で広く使われているプリント技法、染み込み(顔料)プリントでは主に水性インク、ラバープリントでは油性インクと水性インクがそれぞれ使用されることがあります。
■水性インク
主に染み込みプリントを行う際に使用します。ラバープリントに使用する場合もあります。質感に関しては油性インクよりも良質です。
■油性インク
主にラバープリントを行う際に使用します。質感に関しては水性インクよりも劣ります。
染み込み(顔料)プリントのデメリット
ここまで、染み込みプリントTシャツの魅力を中心にご紹介してまいりましたが、このページをご覧いただいてる皆様には染み込みプリントTシャツのデメリットについてもしっかりと知っていただいてから製作をしていただければと思っています。
内容をご確認いただいたうえで、吟味してご自身でご判断いただければと思います。
デメリットその1:版代がかかる
染み込みプリントは1色ごとに「版」という型を作り、インクをのせて印刷する、シルクスクリーンプリントという技法を使って印刷します。
そのため、染み込みプリントを使ったオリジナルプリントTシャツを製作する場合、製作費に一定の版代が計上されることになります。
染み込みプリントの基本的な料金の考え方は以下になります。
・版代+(単価×プリントする枚数)
例えばキラメックでは、「染み込みプリントのオリジナルTシャツを1枚だけ製作したい」という相談をお客様からいただいた場合、染み込みプリントはオーダー枚数が少ないほど1枚当たりの製作料金が高くなってしまう傾向があるという旨をご説明します。
このような場合、キラメックでは、実際の風合いは多少劣るかもしれませんが、インクジェットプリントを使用する方法だとお安く製作できるという旨をご提案しています。
染み込みプリントを使ってオリジナルTシャツを製作する際は、版代や製作枚数についてもしっかり業者に確認をしたうえで、お客様のご要望と染み込みプリントがマッチしているかという相談をすることを推奨いたします。
デメリットその2:作る人の技術によって仕上がりが左右される
染み込みプリントのオリジナルTシャツは、作る人の技術によって仕上りが異なってきます。
イメージ通りの色を表現するのは難しく、白ボディへプリントした場合、指定カラーより明るい色に仕上がりやすいなどの知識に加え、職人が色を刷るときに加える力加減によっても色合いが変わってきます。このように、インクの特性上カラーチップずばりの色に合わせるためには高度な技術が必要なため、熟練の職人でなければ、イメージ通りの色を表現するのは難しいのです。
最終的にどのような仕上りになるかは生地との相性もあるため、やってみないとわからないというのが正直なところで、どうしても心配な方はサンプルを作って仕上がりを確認することを推奨します。
デメリットその3:濃色の生地は発色がイマイチになる
染み込みプリントは、色の濃い生地だとインクが生地色に負けてしまい、発色よくプリントすることができません。
例えば、黒い紙に赤や青のマジックペンで何かを描いても、紙の色の濃さに負けてしまい本来の色が表現されないという現象と同じことがプリントTシャツでも起こります。
この現象を利用して、生地の色と染み込みプリントの色の絶妙な混ざり具合を想定したデザインにするといったテクニックも使えますが、単純に色の濃い生地に発色の良いプリントをしたい場合はラバープリントなど、染み込みプリント以外の印刷技法を使うことを推奨いたします。
染み込み(顔料)プリントのおすすめデザイン
染み込みプリントを活用した、オススメのデザインをご紹介します。発色や質感の異なるプリント方法と組合わせてコントラストを付けたり、異なる色の染み込みプリント同士を混ぜ合わせてできた色を楽しんだりと、工夫次第で様々なデザインを楽しむことができます。
その1:他のプリント方法と組み合わせる
Tシャツの生地にインクが染み込む、染み込みプリントと、発色や質感の異なるプリント方法を組合わせることで化学反応がおこり、予想以上に素敵なデザインに仕上がることもあります。
例えば、光沢感があってゴージャスな雰囲気の箔プリントと組み合わせれば、コントラストが生まれて、より深みのあるデザインのオリジナルTシャツを製作することができます。他にも、もこもことした立体感がある発泡プリントなど材質が異なるプリントと組み合わせることでデザインの幅がより一層広がります。
その2:違う色のインクを重ねる
異なるプリント方法を使用しなくても、色が違う染み込み(顔料)プリント同士を重ねることで、色が混ざり、予想外に素敵な新色のデザインが生まれる可能性もあるので、色々と試しながらオリジナルTシャツ製作を楽しむことができます。
キラメックアパレルの染み込み(顔料)プリント
キラメックでは、生地の風合いを損なうこと無くプリントができる、オリジナル染み込みプリントTシャツの製作を承っております。
経験・知識豊富な専任スタッフが、お客様の要望に沿ったオリジナル染み込みプリントTシャツの製作をサポートいたします。
アーティストのオフィシャルグッズ用として、ファンの購買意欲を掻き立てるオリジナルTシャツ・他のクラスと差が付く学園祭用クラスTシャツなど、お客様の用途にぴったりな、質の高い染み込みプリントTシャツの製作が可能です。
オリジナルアパレルグッズ専門店ならではの豊富な品揃えと、18種類以上のプリント方法を駆使して、世界にひとつだけのオリジナルTシャツを製作いたします。
オリジナルTシャツ製作のことなら、キラメックになんでもお気軽にご相談ください。
参考サイト:キラメックアパレル:プリント・加工の種類
染み込み(顔料)プリントにおすすめのアイテム
キラメックで取り扱っている、豊富なアパレル商品の中から、染み込み(顔料)プリントにおすすめのアイテムをピックアップしてご紹介します。
各商品についてのご質問も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ
厚みがあってしっかりとした生地の、5.6オンスヘビーウェイトTシャツ。
染み込み(顔料)プリントを使用すれば、インクが素材にしっかり浸透して、自然な風合いでヴィンテージ感漂うオリジナルプリントTシャツを製作することができます。
アーティストのオフィシャル物販グッズや、学園祭用のクラスTシャツ・イベントスタッフのユニフォームなど、多用途で使うことができます。
参考サイト:5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ TS-00085-CVT
トライブレンドTシャツ
柔らかい風合いと肌触りが特徴のトライブレンドTシャツは、染み込み(顔料)プリントにぴったりの商品です。
オリジナルデザインが生地にしっかりと浸透して馴染むので、新品なのに古着のような愛着感とおしゃれなヴィンテージ感が漂うオリジナルデザインTシャツを製作することができます。
イベント会場で販売するオフィシャルグッズや、おしゃれなカフェやバルのスタッフユニフォームなど、様々な用途でご活用ください。
参考サイト:トライブレンドTシャツ FE-TCR-112
まとめ
生地の質感やTシャツとインクの絶妙な色彩といった細部にまでこだわってオリジナルTシャツ製作を楽しめる染み込み(顔料)プリント。
他とは少し違うオリジナルTシャツを製作したいという方にはオススメの実に奥深いプリント方法です。
少しでもオリジナル染み込みプリントTシャツのことが気になった方は、まずはお気軽にキラメックまでお問い合わせください。
担当スタッフがお客様のオリジナルTシャツ製作を全力でサポートいたします。