リフレクタープリント(再帰性反射プリント)とは? メリット・デメリットをご紹介
せっかくオリジナルTシャツを作るなら、ありきたりなものではなく、個性的なTシャツを製作したいとお考えの方にオススメしたいのが、今回ご紹介するリフレクタープリント(再帰性反射プリント)です。
光に当たると反射して光るという唯一無二の特徴を持っているリフレクタープリントは、フラッシュ撮影をしたときに光って目立つので写真映えするといったエンターテイメント性が高いプリント方法であると同時に、夜間に車のヘッドライトに反射して光ることで存在をアピールし、事故や怪我の予防にもなるという安全性も兼ね備えています。
少しマニアックなプリント方法ですが、このページでご紹介するリフレクタープリントの特徴や活用方法を理解したうえで活用すれば、オリジナルTシャツ製作の幅がより一層広がるはずです。
- 目次
- リフレクタープリント(再帰性反射プリント)とは?
- リフレクタープリント(再帰性反射プリント)のメリット
- リフレクタープリント(再帰性反射プリント)のデメリット
- リフレクタープリントのおすすめデザイン
- キラメックアパレルの再帰性反射プリント
- まとめ
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)とは?
日本語で反射するもの・反射物といった意味になるreflector(リフレクター)。
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)とは、プリント部分に光が当たると反射する特殊なプリント技法のことを指します。
主にシルクスクリーンプリントで作る場合と、転写シートを使う2種類の方法があり、シルクスクリーンは低価格で細かい柄も表現可能ですが、反射度合いは転写シートに劣ります。一方、転写シートは反射度合いが強く、フルカラーにも対応できますが、細かい柄の表現には向いていません。
Tシャツやポロシャツ・バッグなど、様々なアイテムにプリントすることができるので、多用途で使うことができます。
また、リフレクタープリントは、私たちの日常生活の中にも溶け込んでいるプリント方法で、道路標識や道路の白線・夜間の工事現場で着用する作業着などにも多く使用されています。
プリント部分が光って見える仕組み
リフレクタープリントに使用する再帰反射インクの中には、光を反射する性質を持つ小さなガラスビーズが入っています。球体の形をしているガラスビーズは、光が当たると球体の中で反射して光源に向かって光を返します。このようにして暗闇でリフレクタープリントに光が当たると、光源に向かってピカッと光り、まるで再帰反射インク自体が光っているように明るく浮かび上がり、遠方からでも存在を確認することができるのです。
畜光プリントとの違い
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)と同様に、暗闇で光るプリントとして人気なのが畜光プリントです。
畜光プリントに使用している蓄光インクは、再帰反射インクとは異なり、インク自体が光を吸収&蓄積して発光します。例えば、明るい照明に照らされた屋内から、急に夜の真っ暗な屋外に移動した場合には、はっきりと発光する様子を確認することができます。
どちらも暗闇で発光するプリント方法ではありますが、蓄光プリントは暗闇で効果がわかりやすく、リフレクタープリントは明るい場所で効果がわかりやすいというように、発光する仕組みが異なるため、どのような状況で発光させたいかということを考慮してプリント方法を選択することがとても重要です。
どちらのプリントが適しているかという判断が難しい場合は、お店や業者さんに相談してみるのもオススメです。プロならではのアドバイスをきっとしてもらえるはずです
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)のメリット
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)の一番のメリットは、ここまで紹介してきたように、光に反射して光るということです。
では、プリント部分が光るということで、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、リフレクタープリントの特徴やリフレクタープリントTシャツの具体的な楽しみ方などをご紹介します。
暗いところで目立つ
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)の最大の特徴である、光が当たると反射して暗闇で光るという性質は、夜道での安全性確保のうえで欠かせない重要な機能です。
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)は、私たちの生活の中でも、道路標識や工事現場で使用するベストをはじめ、小学生のランドセル、ジョギング用スニーカーなど、様々な場面で使用されています。夜道を走行する車やバイク・自転車のライトの光を浴びる度に反射して光り、暗い場所でもとても目立ち、広く存在を知らせることができるので、交通事故防止や防犯にとても有効です。
カメラのフラッシュに反応する
光が当たると、その光源に対して反射する特性を持つリフレクタープリント(再帰性反射プリント)は、スマホのカメラなどを使ってフラッシュ撮影をする際にも反射して「ピカッ」と光るので、とても目立って写真映えも抜群!野外イベントなどで仲間と楽しむ記念撮影もより一層盛り上がること間違いなしです。
野外のフェスやイベント会場で販売するオフィシャル物販グッズ、アーティストのロゴやキャラクターをプリントした公式Tシャツなど、おしゃれなアパレルグッズとしても幅広く活用することができます。
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)のデメリット
リフレクタープリントのデメリットを説明する際に、まず前提として、リフレクタープリントにはシルクスクリーンプリントと転写プリント2種類の印刷手法があり、それぞれの手法によってデメリットが異なるということをお伝えする必要があります。
まずは、シルクスクリーンプリントと転写プリントそれぞれの印刷手法でリフレクタープリントをした場合のデメリットをご紹介します。
■シルクスクリーンプリントを使用した場合のデメリット
細かいデザインの再現性や反射の強さは転写プリントより劣る(転写プリントよりも低価格&短納期が可能)
■転写プリントを使用した場合のデメリット
シルクスクリーンプリントに比べて価格が割高(シルクスクリーンプリントよりも細かいデザインの再現性や反射の強さは優れている)
その他、シルクスクリーンプリントと転写プリント共通して言及できるデメリットは以下になります。
尚、印刷手法に関係なく共通するリフレクタープリントのデメリットは以下になります。
■リフレクタープリント(再帰性反射プリント)のデメリット
- リフレクガラスビーズという細かな粒子をインクの中に混ぜてプリントするため、細かい線や小さくて複雑なデザインには基本的に向いていません。また、プリント部分が少ないと、反射が目立たなくなる可能性があるため、ある程度のプリント面積が必要。
- リフレクタープリントのカラーバリエーションは基本的に1種類となります。通常時は落ち着いたグレー色とシルバー色の中間のような色合いです。
※お店や業者さんによってはプリント部分の着色が可能な場合もあります。着色の有無については、直接問い合わせをして確認することを推奨します。
リフレクタープリントのおすすめデザイン
ラバープリントなど、他の印刷方法とリフレクタープリント(再帰性反射プリント)を組合わせれば、デザインの一部だけを再起反射にするといった使用方法も可能です。Tシャツやバッグなど、様々なアイテムでデザインのアクセントとして幅広く活用することでデザインの幅もより一層広がります。
キラメックアパレルの再帰性反射プリント
キラメックアパレルでは、リフレクタープリント(再帰性反射プリント)を使用したオリジナルTシャツ製作のオーダーを随時承っております。
基本的には生地や素材にかかわらず、どんな商品にもプリントは可能ですが、生地が薄いとプリントを圧着する際によれが発生する場合がございますので、厚めの生地を選ぶことを推奨いたします。
その他、生地・素材・プリントのこと以外でもご不明な点があれば、お気軽に担当スタッフまでご相談ください。
まとめ
リフレクタープリント(再帰性反射プリント)は様々な用途で活用できる優れたプリント方法です。
光に当たると反射して光るという特徴とその仕組み、プリント技法などを総合的に理解したうえで上手く活用すれば、独創的かつ安全性の高いオリジナルTシャツを製作することができます。
写真映えするオシャレな物販品、夜間の練習や移動中も安全性を確保してくれる部活動のユニフォーム、夜間&暗闇の業務も安心して行うことができるイベントや施設のスタッフTシャツなど、他とはひと味違ったオシャレで実用的なオリジナルTシャツ製作をお楽しみください。