ブルゾンを洗濯する場合の注意点とは?汚れ別の洗い方など解説
キラメックでは、ブルゾンなどのアウターアイテムのオリジナルプリントも承っておりますが、その際、洗い方についてのお問い合わせもいただくことがございます。プリントの製法によっても洗い方の注意点は異なってきますが、今回はそれよりも以前の、ブルゾン本体の洗い方やお手入れについて、詳しくご紹介してみたいと思います。
いくらアウターとはいえ、汚れたら洗いたいし清潔感は保ちたい。でもいちいちクリーニングに出すのも手間だしコストもかけたくない。
そんな方も多いかと思いますので、参考までにご覧いただければ幸いです。
ブルゾンは袖や裾を絞ったショートアウターの総称
そもそもブルゾンとはなんぞや、ということですが、ここで言うブルゾンはブルゾンジャケットの略語です。
その定義は広く、使用される素材もナイロン、ポリエステル、コットン、レザーなど、さまざまなものが存在しますが、中でも一般的には、袖や裾が絞られているショート丈の長袖アウターで、フロントはボタンかファスナーで留めるタイプのことを指します。
軽量で動きやすいものが多く、どちらかというとカジュアルシーンで使用されることが多いアイテムですが、防寒用や作業用、またイベントやグループ用のユニフォームとしても広く採用されいています。
ブルゾンは自分で洗濯できるの?
すべてのブルゾンが洗濯できるかといえばそうではありませんが、ポリエステルやコットン素材のものなどは一般的にご家庭での洗濯機などでも洗えるものが多く存在します。
ブルゾンはトレンチコートやチェスターコートといったロングタイプのアウターと比べると、上記したようなポリエステルやコットンといったカジュアルシーンにマッチする素材で作られているため、というのがその理由のひとつです。
また形状的にブルゾンはショート丈タイプである、という点から物理的に洗いやすいというのもあります。
ただし、だからといってすべてのブルゾンが家庭で手軽に洗えるというわけでもありません。
正しい洗濯方法と注意が必要ですので、以下でご紹介いたします。
ブルゾンを洗濯する際の注意点
カジュアルシーンで利用されることの多いブルゾンは、ロングコートなどのフォーマルなアウターと比較すると汚れてしまったり、汗による皮脂汚れが付着することも多いアイテムです。そこでここでは以下3点に焦点を当て、家庭で洗濯する際の注意点をご紹介いたします。
- 洗濯表示を守る
- 汚れの種類を把握する
- 特殊加工がされていないか確認する
ブルゾンとひと言で言っても様々なタイプが存在しますし、汚れの種類もまたそれぞれです。
素材や汚れに合った洗濯方法を適切に選択することが必要です。
洗濯表示を守る
洗濯表示はブルゾンの洗濯およびお手入れに関する重要な情報を提供するために存在します。この洗濯表示をきちんと守り適切にお手入れすることで、お気に入りのブルゾンを長く美しく保つことができます。
反対に洗濯表示を無視して洗濯をしてしまうと生地を痛めたり形を崩してしまったりする原因ともなり、最悪の場合、せっかくのブルゾンに袖を通すこともできなくなる可能性もあります。
この洗濯表示はブルゾンであれば、基本的に内側の左下にタグでついていますので必ず確認しておきましょう。
洗濯方法
洗濯表示でわかることは、洗濯機での洗濯が可能か、手洗いが可能か、ドライクリーニングのみか、また水洗いできる場合の水温の推奨温度、漂白剤の使用可否、乾燥機の使用可否(低温か高温か)、アイロンの使用可否(低温か中温か高温か)、さらにクリーニングの種類です。
これらは記号のみで表示されていることが殆どのため、それぞれの記号が何を意味するのか覚えておくことをおすすめします。
水洗いの際の水温
ブルゾンの洗濯表示にこの記号があり、一番右の記号のようにバツがついていなければ、ご家庭での水洗いが可能だということを意味しています。
またこれに表示されている数字は水温です。たとえば一番右の記号内にある『30』は、水温30℃を限度として洗濯機で洗濯ができるという意味になります。
さらにその隣『40』の記号の下にある傍線にも意味があり、これは洗濯の強さを意味しています。
この傍線がないものは通常の強さで洗濯が可能、一本傍線があれば弱い力での洗濯が可能、二本あれば非常に弱い力での洗濯が可能、という意味があります。
またこの記号に手が描かれているものは、水温30℃を限度として手洗いが可能、という意味となりますので洗濯機の使用はお控えください。
漂白剤の使用可否
漂白剤を使用しても大丈夫かどうかは、この三角の記号で判断します。
一番左の白三角は、酸素系でも塩素系でも漂白剤の使用が可能だという意味となり、真ん中の斜線が入っている三角は酸素系のみ漂白剤の使用可能を意味し、右のバツがあるものは酸素系であれ塩素系であれ漂白剤は使用不可を意味しています。
乾燥機の使用可否
四角の中に丸があるこの記号は、乾燥機の使用可否を表しています。
一番右の記号のように、これにバツがついていなければ、基本的に乾燥機の使用は可能です。
ただし丸の中にある点の数にも意味があり、左の点が2個あるものは、排気温度上限80℃(高温)でのタンブル乾燥が可能で、真ん中の点が1個しかないものは、排気温度上限60℃の低い温度でのタンブル乾燥が可能であることを意味しています。
アイロンの使用可否
アイロンの使用可否の記号は見た目からも非常にわかりやすく、一番右のようにバツが描かれていなければアイロンの使用は可能となります。
記号の中にある点の数はアイロンの底面温度を意味しており、3つあれば200℃を限度としており、点が2つなら150℃を、点が1つなら110℃を限度としてさらにスチームなしでのアイロンがけが可能なことを意味します。
クリーニングの種類
これらの記号は可能なクリーニングの種類を表しています。
Pはパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングが可能、Fは石油系溶剤によるドライクリーニングが可能、バツがあるものはドライクリーニング不可。
さらにWはウェットクリーニングが可能で、これにバツがあるものはウェットクリーニングが不可となります。
汚れの種類に合わせて洗濯方法を変える
作業着としても利用されることの多いブルゾンは、さまざまな汚れが付着しますが、主な汚れは以下の三種類です。
- 汗・皮脂の汚れ
- 泥や土の汚れ
- 油汚れ
どの種類の汚れであれ、基本的には付着したらなるべく早く処理することが重要となりますが、さらに汚れの種類に合わせて適切な洗濯方法を選択することで、ブルゾンの汚れも効率良く綺麗に落とすことができますので、以下にその方法をご紹介いたします。
汗・皮脂の汚れ
汗がついた部分は冷水またはぬるま湯で軽くこするように手洗いすることが効果的です。この際、熱い湯の使用はしないようにしてください。熱い湯は汗のタンパク質を凝固させ、汚れを固定させてしまいます。また汗染みには液体洗剤や石けんを直接塗布し、こすることで汚れを浮かせることができます。
同様に、皮脂汚れも液体洗剤や粉末洗剤の使用が効果的です。洗剤は皮脂を分散し、汚れを浮かせる役割を果たします。ひどい皮脂汚れに対しては、付着した部分に洗剤を塗り、少し放置してから洗濯機で洗濯すると落とせます。ただし長時間放置すると洗剤が衣類に損傷を与えることがあるため、放置しすぎないよう注意が必要です。
泥や土の汚れ
土や泥の汚れが落としづらいのは、水にも油にも溶けない不溶性の汚れ(土や砂)が繊維の奥に入り込んでしまっているからです。ということはつまり、物理的にそれらをかき出せば良いのです。
ではその方法ですが、まず泥や土が付着したブルゾンをそのまま天日干しもしくはドライヤーでしっかりと乾燥させます。次に叩いたりブラシなどを使って表面の泥をしっかり落とし、それが終わったら水に付けた固形石鹸を土や泥が付着した箇所にこすり付け、繊維の奥まで石鹸を届かせるようによく揉み込みます。さらにブラシでこすり汚れを掻き出したら、裏側からシャワーをかけ、水圧で汚れを流します。
最後に洗濯機で通常通り洗濯をすれば終了です。
油の汚れ
油汚れが付着してすぐの対処方法としては、シートペーパー、キッチンペーパー、紙タオル、または無彩色の布を汚れた部分に当て、油を吸収させると効果的です。ペーパーや布を重ねて使用するとより効果は大きくなります。
油汚れが軽度であれば、バケツにお湯を張って汚れがついた部分を浸し、さらに洗濯用洗剤または食器用洗剤を少し垂らしてブルゾンが傷まないように軽く揉み洗いすると落とせます。
ある程度時間が経ってしまってから油汚れを落とすのでしたらクレンジングオイルも有効です。植物油や鉱物油などの油系成分がクレンジングオイルには入っているのですが、これが油汚れの油分となじむため、落ちやすくなります。
頑固な機械油などが付着してしまった場合は作業着用の洗剤を使用します。
洗剤とお湯をバケツに入れてブルゾンを漬け置きし、汚れが浮き上がってきたら歯ブラシなどで優しく擦って汚れを掻き出します。そしてよくすすいでから再び作業着用洗剤と柔軟剤、漂白剤を入れて洗濯機で洗濯すれば完了です。
特殊加工がされていないか確認する
ブルゾンはどんな生地素材を使用しているのかも重要ですが、それにさらに特殊加工がされている場合もあるので注意が必要です。例えば撥水加工などがそれに当たります。
洗い方を間違えると色落ちにつながったり、縮ませてしまう場合もありますが、それと同じように撥水機能などを失わせてしまう恐れもあります。
ただ、基本的にはブルゾン内側につけられている洗濯表示にきちんと従って洗濯すれば、そういった失敗も回避できますので、上記した洗濯表示の記号をしっかり覚えておくと良いかと思います。
【洗濯可】キラメックアパレルのおすすめブルゾン
それではここで家庭での洗濯が可能な、キラメックアパレルおすすめのブルゾンをご紹介いたします。
洗濯ができるのはもちろん、胸や腕、背中などにオリジナルデザインのプリントも可能となっており、ユニフォーム用としても人気の二点です(プリントの製法によっては推奨される洗濯方法が変わってくる場合もございます)
BO-MJ0069 スタジアムジャケット
※上記は2023年11月24時点の情報です。
いわゆるスタジャンタイプのブルゾンです。襟元、袖口、裾のリブ部分にカラーラインが入っているため、これだけでも十分にインパクトがありオシャレなため、イベントや企業のスタッフユニフォーム用としても人気の高いアイテムです。全10色のカラーバリエーションと、S~XLまであるサイズ展開も魅力。ご家庭にある一般的な洗濯機での丸洗いが可能なブルゾンです。
TS-00051-ET ベーシックカラーブルゾン
※上記は2023年11月24時点の情報です。
展示会やライブイベントのスタッフユニフォームとして非常に人気の高いベーシックカラーブルゾン。ナイロン素材だからこそのビビットな本体カラーはバリエーションも豊富で全17色。さらにサイズ展開はXS~4XLまでの全8サイズ。こちらも手洗いでのお洗濯がご家庭で可能な上、ナイロン素材はコットンなどと比較すると汚れもつきにくい点も高ポイントです。
まとめ
というわけで今回はブルゾンの洗濯方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
上にも書きましたとおり、ブルゾンとひと言で言っても様々なタイプが存在しますため、洗濯をする際は必ず、第一に洗濯表示をご確認をお願いいたします。またそれでも不安な際は、クリーニング店を利用するのもひとつの方法です。
キラメックアパレルでは様々なブルゾンを取り扱っており、オリジナル制作も承っておりますが、こちらでお作りさせていただいたブルゾンの洗濯方法に関しては、担当スタッフのほうからも丁寧にご案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。